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J1戦う土台、上々の出来 山雅が1次キャンプ打ち上げ

2日の練習試合で相手の攻撃を封じる山雅の守備陣

 4年ぶりにJ1を戦う松本山雅FCは、2日に1次キャンプを打ち上げた。千葉県東金市をキャンプ地に1月22日から12日間にわたって、シーズンを戦う上での土台となる基礎体力を磨き、守備の構築を図った。反町康治監督は「芝生の状態が良かったのが大きい。けが人もあまり出ず、全体的に良い合宿が行えた」と手応えを口にする。5日から静岡市で行う2次キャンプでは攻撃の組み立てに着手する。J1開幕まで残りは3週間。チームの総合力をどこまで高められるかが、J1で生き残るための鍵となりそうだ。
 1次キャンプの序盤は体力強化が中心となった。毎年恒例の持久力を測るYO―YO(ヨーヨー)テストも行い、FW前田の2280メートルを筆頭に、チーム最年長のDF田中、MF藤田、DF溝渕の4人が2000メートル以上を走りチームの過去最高を更新し、他の選手も1000メートル以上を走り山雅の持ち味の運動量の豊富さを十分に発揮してみせた。
 キャンプ中盤からは守備に力点を置いた。新加入選手が前線からのプレスと素早い帰陣などを繰り返して"山雅スタイル"の習熟に努めた。キャンプ中に行った計3回の練習試合では、ビルドアップのミスから1失点したものの、相手のクロスやセットプレーでの攻めは封じ込めるなど守備に一定の成果が得られた。J2栃木から加入したDF服部は「(自分が出ているときは)無失点で終われたのは良かった」としつつ「連係ミスはまだある。もっとコミュニケーションを取りたい」という。J1は個の能力に優れた選手が多いだけに、チームとしてどれだけ守りを固められるかが今後のキャンプでの課題となる。
 攻撃の構築はこれからだが練習試合でも着実に得点は挙げられており、相手陣内での連係を磨けばさらに精度は高まりそうだ。高崎は「チームコンセプトは浸透しているので、あとはクオリティーを上げていくだけ」といい、左サイドで躍動したDF高橋は「攻撃は『惜しい』では意味がない。(味方が)触ればゴールに入るような質の高いクロスに磨きをかけたい」とする。選手個々が自分の課題を自覚しており、そこをクリアできればJ1残留ラインという"境界突破"が見えてくる。

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