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斧を振るって大木伐採 安曇野の烏川渓谷緑地で

 安曇野市穂高牧の県烏川渓谷緑地・森林エリアで2日、斧で木を伐採する「斧入れの儀」が行われた。緑地で間伐や枝打ちを担う市民会議の森林保全チームや市民ら16人が参加し、3方向から斧を幹に入れる古来の伐採法「三つ紐伐り」を体感した。

 身近な森や安曇野産材に関心を持ってもらおうと、同チームが毎冬に企画しており、4年目となった。胸の高さの直径が46センチ、高さ24メートルのサワラに、代わる代わる斧を振るうと「カーン、カーン」と心地よい音が響いた。1時間かけて3カ所に弦と呼ばれる部分を残すように幹をくりぬいて、最後に、倒す方向と反対側の弦に斧を振るうと木が傾き、地響きを立てて倒れた。次男と参加した中野知恵さん(44)=安曇野市豊科高家=は「斧を振ってもはね返されるようで難しい」と話しつつも、初めての体験に満足そうな表情を見せた。
 斧入れの儀は、新月を前にした冬季に設定して実施している。この時期に倒し、葉を付けたまま林に置いて乾燥させると腐りにくく、材にしても狂いが少ないという。サワラは耐水性、耐湿性に優れる。今回倒したサワラについて、チームリーダーの諫山憲俊さん(67)=同穂高有明=は「地元で住宅を建設する際、風呂や洗面所の壁などに活用してもらえるようにアピールしたい」と話していた。