教育・子育て

まず親からスマホ教育 松本署が安全講話に力

 スマートフォン(スマホ)などの電子メディア機器が子供たちにとって身近になり、松本市内でも生活リズムの乱れやトラブルが報告されていることから、松本警察署は新年度に中学に入学する児童などの保護者を対象にした安全講話に力を入れている。スマホを持たせるタイミングの一つとなる中学入学を前に、スマホの危険性や与える際の注意点を知ってもらい、子供が安全にスマホを使えるよう呼び掛けている。

 松本署の担当者が、入学を控えた子供の保護者が集まる学校説明会で講話をしている。講話は昨年度に始めて中学校4校で実施し、本年度は学校への呼び掛けに力を入れて小学校3校、中学校11校の計14校で行っている。
 松本市の波田中学校ではこのほど、入学を控えた子供の保護者約160人に向けて生活安全1課・佐藤由己子防犯指導係主任が話をした。「スマホ使用に潜む危険」として▽スマホゲームへの課金による金銭トラブル▽SNS(会員制交流サイト)を使ったいじめ▽SNS上での個人情報流出や性的被害▽健康被害│などを挙げ、具体的な事例で紹介しながら「(今の子供たちは)生まれた時からネット環境があり、親が思っている以上に警戒心がない」と警鐘を鳴らした。
 「トラブルや事件につながるようなスマホの使い方をする現場は子供部屋」と強調し、子供たちにスマホを与える前に▽時間や場所など使う際のルールを決める▽悪質なサイトにつながらないよう必ずフィルタリングを掛ける│の2点を徹底するよう呼び掛けていた。
 話を聞いた母親(39)は「スマホは高校まで与えないが、子供はゲーム機器でネットサーフィンをしている。約束事をしっかり決めたい」とうなずいていた。
 市教育委員会が昨年行ったアンケートによると、松本市では、親との共用も含めて自分が使えるスマホを持っているのは小学6年生で約6割、中学3年生で約7割だという。佐藤主任はスマホを包丁にたとえ「使い方を間違えるとけがをするし、けがをさせるが、使わないということはできない。親御さんにも上手な使い方を指導してもらえれば」と願っていた。