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黒沢川に砂防ダム新設 来年度中の完成目指す

県安曇野建設事務所(安曇野市豊科)は、三郷小倉を流れる黒沢川に新しい砂防えん堤(ダム)を建設している。昭和30年代に建設された既存の石積みえん堤は旧耐震基準で設計されている上に、ひびが入るなどして老朽化が著しく、改築が急務となっていた。直下に新たなえん堤を築いて土石流に耐え得る強度を確保する。

建設場所は黒沢ダムの下流1・4キロの地点になる。既存えん堤を残し、すぐ下流側にえん堤を新設する。新えん堤は高さ7・5メートル、堤長49メートルの壁と、高さ1メートル、長さ30・5メートルの補助的な壁からなるコンクリート製で、2基の間に流れて来た水の勢いを弱めるため、コンクリートを打った「水叩工」を設ける。
 新えん堤から水がスムーズに流れるようにするため、下流へ44メートルにわたって両岸に取り付け護岸工を施す。
 黒沢川は土石流が発生しやすいことで知られる。平成18年7月の豪雨では、発生した土石流が既存えん堤でせき止められ、直下を通る主要地方道塩尻鍋割穂高線(山麓線)への流出を免れた。
 昨年度に着工しており、来年度中の完成を目指す。用地取得費も含めた総事業費は約2億5000万円となっている。
 安曇野建設事務所整備課は「既存施設は、地元の要望を受けて残す方向で設計した。新たなえん堤で安定化を図りたい」と話している。