政治・経済

チップボイラー初導入

 松本市は、木質チップを燃やして施設に熱を供給する「チップボイラー」の導入を、波田の日帰り温泉入浴施設・竜島温泉せせらぎの湯で進めている。15日に完成して稼働する見通しで、チップボイラーが導入されるのは官民を問わず松本市内で初めてになる。主要な温室効果ガスの二酸化炭素の排出削減を図りつつ、民間施設などへの導入を促すモデル的な役割を担う。

 設置工事に伴って施設は4日から8日まで臨時休館となる。
 チップボイラーは欧州オーストリアの製品で、現地で組み立てる手間を省いたり経費を抑えたりするため、工場出荷時から貨物コンテナを活用した上屋に納まっている。設置場所の自由度も高い工法のため、市環境政策課は「うちにも導入できる│という可能性を示したい」とする。
 事業費は約4000万円で、熱量は150㌔㍗と事業用ボイラーの中では小規模の部類だという。年間で183㌧(一般家庭の36戸相当)の二酸化炭素を削減する効果が期待される。施設で現在使っている灯油ボイラーも併用するが、少しずつ慣らして8~9割をチップに転換する。
 市によると、燃料用の木質チップには身近な未利用材を活用できるほか、供給価格が安定しているため経費の見通しが立てやすいなどの利点がある。
 上屋にはシャッターが付いており、内部をすぐ視察できるようになっている。チップボイラーの効果や仕組みなどを説明する看板も取り付ける。環境政策課は「民間に広げていくための仕掛けも検討したい」とする。
 竜島温泉の入浴料は大人510円、小中学生250円で、チップボイラーの導入に伴う料金変更はない。