連載・特集

2019.2.7みすず野

 60歳定年万歳、あとは退職金や貯蓄を取り崩しながら年金で、第2ステージを悠々自適に、といった人生パターンはもうないに等しい。定年後、継続してそこで働くか、転職するかして65歳までは稼ぎ、第2ステージに入るのが当たり前になった◆将来、70歳までは働いてやっと年金をもらって、になるのはまちがいない。理由は単純明快。少子化、長寿化が進み、年金支給開始年齢を引き上げたうえ、その額を減らさないと、わが国の財政がパンクしてしまうからだ。税や保険料のアップで対応するにも限界がある◆そこで大事になるのは、何歳まで働き、長い(と思われる)老後の歳月をどう食いつなぐか。できれば早いうちから、老後を視野に入れた資金計画を立てておきたい。しかし、実際には家のローンや子どもの教育費などにかかり、60歳以上の高齢世帯の貯蓄額は下がり続けて、500万円未満が多い◆マスコミ調査などで、70歳以上まで働きたい人が、いまや3割を超えるのは、ひとえに老後の経済不安による。国が面倒を見てくれないなら自分で、との覚悟の現れだろう。聞こえのいい言葉だと「自助努力」。しかないか。