連載・特集

2019.2.14みすず野

 世の中やるせない事件が後を絶たないが、親が子どもを虐待し、その子が死亡するという事件だけは、もう勘弁してくれ、と言いたい◆しかし、千葉県野田市の小学4年の女児が死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件は、連日の報道で実態が明らかになると同時に、厚労省、文科省、政府が重大な問題として取り上げ、市町村教委や関係機関で緊急点検を実施し、再発防止策が練られることになった。ようやくという気がするし、実効性を疑問視する声もあるが、何もしないよりはいい◆厚労省によると、全国の児童相談所(児相)が平成29年度に対応した児童虐待は、13万3700件を超え、前年度より1万1200件(9%)増えて、過去最多となった。28年度中に虐待で死亡した子どもは、77人いた。児相に寄せられる情報は、警察からが全体の半分、虐待されている本人からは1%に過ぎない◆深刻である。いま子育ては密室化し、周りの目が行き届きにくくなっている。親が子育てで孤立してしまっている。だから虐待に及ぶわけではないが、虐待を受けた子の心の傷は消えず、連鎖も指摘される。連携して虐待をなくしたい。