教育・子育て

前倒し就学援助 申請低調 市教委が手続き呼び掛け

 今春小学校に進学する子供がいる家庭のうち、経済的な困窮世帯に塩尻市が「就学援助費」の一部を前倒しで支給する制度への申請が想定を大幅に下回っている。年間に就学援助費を申請する新入学児童は毎年70~80人程度に上るが、本年度の前倒し支給の申請は締切前日の30日現在で46人にとどまる。援助の総数が増加傾向にある中、今年だけニーズが減ったとは考えにくく、市は申請のし忘れがないよう呼び掛けている。

 就学援助費は小中学生のいる生活保護世帯やそれに準じる世帯に、学用品費や給食費などを支給する制度だ。
 このうち前倒し支給の対象となるのは「新入学学用品費」で、新入児童の場合、本年度は1人につき4万600円を3月初めに支給する。平成28年度までは入学後に申請を受け付けたが「3月の出費が大きい」などの声を受けて改めた。新入児の家庭に郵送する「就学指定校等通知書」に前倒し支給の案内を同封して制度の周知を図り、昨年度は54件の申請があった(就学援助費の申請は83件)。
 就学援助費の支給件数は増加を続けている=グラフ。市内の全児童数・生徒数における受給率は19年度が小学生7・9%、中学生8・3%だったのに対し、29年度は同12・0%と13・8%にまで増えた。制度の周知が図られる中、一概に貧困世帯が増加しているとは言い切れないが、市教委教育総務課は「いずれにせよニーズは確実にある」と指摘する。
 担当者は「必要とする家庭に支給がいきわたり、どの子も等しく学校生活を送れるように」と話していた。前倒し支給の申請は31日締め切り(消印有効)。