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御嶽海耐えて殊勲賞

 大相撲初場所(両国国技館)千秋楽の27日、上松町出身で西小結の御嶽海(出羽海部屋)は、東前頭二枚目・錦木(伊勢ノ海部屋)にきめ出しで敗れ、左膝のけがで4日間休場した場所を8勝4敗(うち不戦敗1)3休で締めくくった。今場所3横綱全員を倒した御嶽海は、自身4度目となる殊勲賞(三賞は7回目)に選ばれた。途中休場した力士が三賞を受賞するのは、昭和22年秋場所の三賞制度制定後で初めてとなる。

 御嶽海は今場所、初日に稀勢の里(引退)、2日目に鶴竜、けがでの休場をはさみ、再出場した11日目に白鵬を破った。関脇以下の力士が1場所で3横綱を総なめにするのは、昭和59年春場所での大乃国(当時関脇)以来となる。復帰後3連勝し、13日目に2場所ぶりの勝ち越しを決めた。
 木曽相撲連盟顧問で、関取が小学生の頃から指導をしてきた三村喜一郎さん(87)=木曽町新開=は「復帰後の3連勝は、5連勝した序盤以上に鋭い出足が光った」とみる。「痛めた左膝の負担を減らすためには相手と組んではだめ。受け身ではなく積極的に前に出る相撲は最適な選択だった。よく頑張った」とたたえる。
 今場所は、千秋楽まで優勝を争った玉鷲・貴景勝の両関脇にも完勝した。「実力でつかんだ結果」とうなずく三村さんは、場所前、関取に「『剛強の心』で一点集中を」としたためた手紙を送ったことを明かし、「精神的にも強くなった。心が通じたと思うと、よりうれしい」と喜ぶ。
 大関昇進への足掛かりとなる2桁白星には届かなかった。三村さんは「まずはけがを治すこと」とし、けがの予防には「しこやすり足といった基本的な稽古をやり通すことのみ」と注文をつけた。
 春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)も小結で迎えることが確実だ。13場所連続での三役在位は昭和以降、歴代単独5位の長さとなる。新番付は2月25日に発表される。