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本年度県宝指定の縄文土器、中信の34点が勢ぞろい 平出博物館で企画展始まる

 「信州の特色ある縄文土器」の名で本年度県宝に一括指定された県内各地の縄文土器158点のうち、中信地方の全34点を一堂に紹介する企画展が26日、塩尻市立平出博物館で始まった。塩尻市、安曇野市、山形村、朝日村から出土したおおむね5000年前の縄文中期の土器で、関係自治体の教育委員会の連携の下、展示が実現した。優れた装飾や造形を通して太古の営みを今に伝える内容だ。

 華やかに広がる装飾が花籠をほうふつさせる「釣手土器」や、うねる取っ手が妖艶な「蛇体把手付グラス形土器」、ドングリ眼の顔が愛らしい「顔面把手付深鉢形土器」などがある。高さは10~70センチ程度と大小さまざまで、大胆な凹凸や不規則に飛び出た突起など奇抜で斬新なデザインが目を引く。
 県教育委員会は昨年9月、県内18市町村の158点を「信州の縄文文化を象徴する土器」として県宝に一括指定した。同館によると、長野県は山梨県と並んで縄文中期の出土品が充実しており「土器があるからこそ大昔の生活に迫ることができる」と職員の牧野令さんは指摘する。煮炊きから呪術まで幅広い用途があったと考えられる縄文土器を「じっくり楽しんで」と話していた。
 会場では松本市の出土品も含めた関連20点も紹介している。
 3月31日まで。入館料は300円(中学生以下無料)。