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視覚障害者ら スマホ学ぶ 市民グループが塩尻で勉強会

 視覚障害者や高齢者らを対象とした「見えない人・見えにくい人のためのタブレット勉強会」が本年度、塩尻市市民交流センター・えんぱーくで開かれている。スマートフォン(スマホ)が普及する中、全盲や弱視、視力低下などを理由に利用機会が制約されがちな人たちも等しく利便性を享受できるようにと、中信地方の市民グループ「障害者パソコン研究会」が企画した。誰もが暮らしやすい地域づくりの実践の場だ。

 「歩数計機能を使ってみたいのだけれど...」
 今月の勉強会に参加した松本市内の女性(71)がスマホを手に熱心に尋ねていた。勉強会は講義形式にせず、受講者が知りたいこと、分からないことを持ち寄り学び合うスタイルを取っている。アドバイザーが操作を丁寧に説明すると「字が小さく説明も細かいため使いこなせずにいた。早速機能を試したい」。女性が笑顔を見せた。
 勉強会の開催は奇数月の第3日曜日で昨年5月に始まった。市内では初の試みになる。スマホをはじめとする多機能型端末が普及し、利用を前提としたサービスが社会に溢れる中「ハンディがある人も自由に利用できるにはまだ遠い」(研究会)。関係者はボイスオーバー(音声読み上げ機能)なども駆使しながら運営を試行錯誤してきた。
 研究会の前野弘美会長は「勉強会のような場所が各地で自発的に生まれればうれしい」と話す。資金繰りを考えると塩尻でいつまで継続可能かは不透明だが「できれば来年度も開きたい。誰もが諦めず技術を活用できるように」と願っていた。
 次回は3月17日午後1時半から。参加費は500円。希望者は研究会(電話080・1043・7315)へ。

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