地域の話題

松川村の収蔵庫 農具展示をリニューアル 今春お披露目

展示する米俵を昔ながらの手法で製作する委員たち

 松川村は、国の登録有形文化財になっている村収蔵庫に「米どころ松川村」をPRする新しい展示コーナーを設置する。江戸末期から昭和期にかけて使われた農具約100点を作業の順を追って並べ、昔の米作りの様子を分かりやすく伝える。現在、メインコーナーに並べる米俵約50俵を昔ながらの手法で製作しており、3月末までに全コーナーを完成させて展示を一新し、今春にお披露目する予定だ。

 米俵作りは松川神社で21日に始まった。村内の農業関係者や学識経験者11人でつくる村収蔵庫民具・農具展示検討委員会のメンバーが取り組む。昭和40年代まで農家で使われた木製の「俵編み機」を使い、米俵作り経験者の70~80代が中心に製作している。
 わらを編んで縦120センチ、横95センチの1枚の「こも」にし、直径35センチの円形に編んだふた「さんばあて」で俵の両端をふさいで、縄で締めて玄米60キロが入る俵に仕上げる。メンバーは「おやじに言われて農閑期に作った。大変だったな」「米俵は担ぎやすかった」などと昔を思い出しながら熱心に作業に励んでいる。作った米俵は、実際に使われた時代の様子を再現するのに使う。
 展示は「開田」に始まり「馬耕」「田植え」「稲刈り」「稲こき」などを経て「貯蔵」するまでの作業を「もっこ」や「千歯扱き」などの道具を並べて、人形やイラスト、説明書きと一緒に紹介する。
 収蔵庫にはこれまで、村民などから寄せられた農具や民具計1122点が保管・展示されており、地元小学校の授業など希望者に公開していた。
 道具を通して村の米作りについて多くの人に知ってほしいと、村は平成28年度に委員会を設けて展示方法を模索していた。会長の立花健経さん(88)=板取=は「村を支えてきた米作りの技術や道具、先人の知恵や熱意を後世に伝えたい。お年寄りにも昔を懐かしく思い出す機会にしてほしい。米の大切さ、村の米作りを再認識するきっかけになれば」と期待している。