地域の話題

Jサポ書店、松本でも SNSで発信、交流の端緒に

Jサポ書店のコーナーが設けられた興文堂平田店

 Jリーグクラブがある街の書店が、クラブや街を紹介する書籍、ローカルな出版物などを紹介し合う企画「Jサポ書店」が始まった。こだわりの書籍をそろえた地域色豊かな各店が昨年末からSNS(会員制交流サイト)などで情報発信を行っている。各地のサポーターに街についても知ってもらい、交流が深まることも期待している。

 松本山雅FCがある松本地域では、松本市などに3店舗を構える興文堂が参加する。同市平田東2の平田店には特設コーナーを設け、山雅関連の書籍はもちろん、サポーターが各地のスタジアムグルメを再現したレシピ本、サポーター文化論を語った本など、一般的には書店に並ばない同人誌もそろえている。数年前に独自にSNSで情報発信を始めたところ、口コミで珍しい本が集まるようになったという。企画を担当する奈良井和子さんは「知られていない書店や書籍が地方にはまだある。企画を通じて見つけていければ」と話す。
 Jサポ書店は、J1の湘南ベルマーレがホームタウンを置く神奈川県平塚市にあるサクラ書店高村店の呼び掛けで、昨年末から企画に賛同する書店が集まり始めた。現在は首都圏を中心に5店が参加する。志を同じくする全国の書店とのつながりをさらに深めたいといい、同店の浜地泰子さんは「クラブやサポーターと一緒に喜び泣き叫んでいられる書店でありたい。みんながほしいと思う書籍、地元の情報を届けたい」と話している。
 J3のSC相模原を応援する相模原市の文教堂富士見町店は、サッカーに関連する漫画を数多く置く。オーナーの渡邊康弘さんは「J3は本や雑誌で取りあげられる機会が限られる。各地の書店と情報を共有したい」と願う。
 湘南ベルマーレのホームタウンになっている神奈川県鎌倉市のポルベニールブックストアは、サッカー関連の本は少ないものの、地方出版社の書籍を集めている。店主の金野典彦さんはJ1川崎フロンターレのサポーターでもあり、山雅サポーターとも交流している。松本のサンプロアルウィンにも6回ほど足を運んだことがあるといい、「企画を通じて観戦のついでにその街もめぐる『アウェーツーリズム』が広がれば。書店も訪ねてほしい」と話している。

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