地域の話題

第三地区の歴史 冊子に

 松本市の第三地区まちづくり協議会(熊谷武久会長)は本年度、日本の近代産業発展の一端を担った同地区の歴史と街歩きを楽しむ冊子とマップの制作を進めている。イオンモール松本の建設など再開発に伴ってここ数年で変化が大きい地域でもあり、「平成最後となる年に、子供たちに地域の歴史を伝え残したい」との思いで取り組んでいる。

18日には第三地区公民館で、協議会の役員や、協議会の依頼を受け冊子やマップの絵を担当する地元の松商学園高校出身でお絵描き芸人・ヤポンスキーこばやし画伯さん(43)、郷土史に詳しい市文書館特別専門員・小松芳郎さんら13人が出席して編集会議を開いた。昨年5月から続く4回目の会議で、冊子のタイトルなどを話し合った。
 県地域発元気づくり支援金50万円を活用し、小学生にもわかりやすい地域の歴史冊子と街歩きマップの2種類を作る。冊子は松本片倉清水製糸場の初代所長で産業の礎を築いた今井五介の功績などを漫画で紹介する。マップは大正15(1926)年と現代の地区の様子を比較できるイラストマップとする。イオンモール松本の開発に伴い解体された、昭和初期建設の旧カフラス社屋事務所棟や旧生物科学研究所など、まちの魅力を形作った歴史遺産群も紹介する。
 同協議会では、これまでも街歩き講座を開催し、関連資料をその都度準備してきた。地域の歴史を知らない人が見てもひと目で分かる共通資料を用意し、活用できるようにする。
 3月末の完成を目指し、高山金久幹事長(81)は「子供も大人も興味を持てる資料にしたい」と話している。

連載・特集

もっと見る