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南蛮音楽、信大生が紹介 音文で来月2日に再現演奏会

プレイベントに向けて打ち合わせをする白井准教授(右から2人目)と学生たち

 松本市音楽文化ホールは、安土桃山時代にローマに派遣された天正遣欧少年使節が欧州で見聞きし、日本に持ち帰った「南蛮音楽」を再現する初めての演奏会を企画している。演奏会に先駆けて、信州大学人文学部で日本語史や音楽学などを学ぶ学生たちが、少年使節や当時の音楽について解説するプレイベントも行われる。音文ホールと信大人文学部が「共同プロジェクト」としてイベントを実施するのは初めてで、「学生と一緒に少年使節の背景を探り、貴重な演奏会を楽しんで」と大勢の参加を呼び掛けている。

 天正遣欧少年使節は西洋式の活字印刷機と印刷技術を日本にもたらしたことで知られる。布教のため、宗教曲の楽譜「サカラメンタ提要」が国内で印刷された。
 演奏会は2月2日午後4時から音文ホールで開催され、4人の少年に扮したプロの歌手たちや古楽器奏者が、当時の音楽を忠実に再現する。プロの語りで少年たちの8年半に及ぶ長い旅や帰国後に待ち受けた過酷な運命が語られ、物語の合間に演奏が披露される。「サカラメンタ提要」からも何曲か歌われる。
 プレイベントは1月29日午後7時からまつもと市民芸術館で開かれる。人文学部で日本語史や印刷技術史を教える白井純准教授と音楽学の濱崎友絵准教授による解説があり、学生有志がゼミで学んだことを発表する。
 白井准教授は「学生たちが専門的に勉強している知識を、地域の人たちと共有できる貴重な機会」と話し、信大大学院人文科学研究科2年生の伊藤智弘さん(24)は「プレイベントで演奏会への理解を一層深めてもらえればうれしい」と話している。
 演奏会は全席指定で4000円、25歳以下2000円。プレイベントは入場無料。問い合わせは市音楽文化ホール(電話0263・47・2004)へ。