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安曇野ふるさと遺産 市民が守る 文化視点の認定始動へ

 安曇野市のNPO法人・安曇野ふるさとづくり応援団(等々力秀和代表)が計画する文化資源の保全支援制度「安曇野ふるさと遺産」の内容が具体化してきた。単に安曇野らしい景観、街並みなどを認定して権威付けするのではなく、資源の保全活用に取り組む地域団体と協定を結んで応援団が支援する。市民の力を合わせて安曇野の「宝」を守るきっかけにする市民団体ならではの認定で、2月からスタートさせる。

 認定対象は建築物などの単体ではなく複合的な遺産群として選定する。第1弾の認定候補には北アルプスの山小屋と登山道、三角島とわさび田湧水群など七つを挙げたが、保全活用を目指す市民活動の実績や消失の可能性から優先度を判断し最終的に三つに絞り込んだ。具体名は、2月16日に穂高交流学習センター・みらいで開かれる「安曇野屋敷林フォーラム」で発表し、認定式で協定の締結も行う。
 応援団は協定に基づき、締結先の団体が行う文化遺産の保全活動や活性化イベントを人的に支援する。応援団が10年以上続けるガイド付きウオーキングの会場に選んだり、ホームページに掲載したりして魅力の情報発信も手伝う。宮崎崇徳事務局長は「権威付けよりも、一緒になって保全活用に取り組む証しとして認定したい」と話す。
 安曇野の文化資源を巡っては、所有者の高齢化や維持費の負担などを背景に、屋敷林や町屋建築などが徐々に姿を消している。ふるさと遺産は、そうした資源を次代に継承する仕組みで、県の地域発元気づくり支援金を活用して取り組んでいる。