地域の話題

綿繰り機 提供求める 豊科郷土博物館 文化伝承へ

 安曇野市豊科郷土博物館(原明芳館長)は、使われていない「綿繰り機」の提供を、市民に呼び掛けている。収穫した綿花を、繊維と種子に分離させる道具で、土蔵などで保管されている可能性がある。かつて安曇野では綿が栽培され、明治初期には足袋裏を作る産業も盛んだった。寄せられた綿繰り機は、綿を育てて加工する文化の伝承に役立てる。

 提供を求めている綿繰り機は木製のもので、2本のローラーの間に綿を通し、ハンドルを回しながら繊維と種を分けるタイプだ。手作業で種を取ろうとすると、かなりの労力が必要だが、この道具を使うと、慣れれば素早く簡単に分離できる。
 博物館友の会には、「自然と暮らしの文化部」があり、生活の中で自然素材や作物がどのように利用されてきたかについて、体験的に学んでいる。綿と藍を栽培し、糸にして染める作業にも取り組む。綿繰り機は、こうした友の会の活動や、市民を対象にした体験講座(ワークショップ)で活用していく。
 博物館の宮本尚子学芸員は、綿繰り機について「壊れているものでも、部品として活用できる場合もあるのでぜひ教えてほしい」と話している。
 問い合わせは豊科郷土博物館(電話0263・72・5672)へ。