政治・経済

安心ネット 登録伸び悩み

 松本市が運用する防災情報などのメール配信システム「松本安心ネット」の登録者数が伸び悩んでいる。20年4月の正式稼働から10年がたつものの、一般市民への浸透が十分とは言えず、先月末現在で約1万900人にとどまっている。周知不足に加え、携帯電話などで迷惑メールフィルターを使っている人は登録用メールを受け取るために設定変更が必要な場合もあり、IT機器に不慣れな人には難しいといった事情もある。

 松本安心ネットは、避難勧告などの市の防災情報のほか、松本広域消防局、県警などのメールを転送する形で火災・災害情報や不審者情報を配信している。市の防災情報では行方不明者情報や熊、イノシシ、猿などの出没情報も流している。登録は市のホームページから行える。
 昨年末には市職員全員に登録を求め、合計登録者数は1万人を超えた。一方、そのほかの登録者には消防、防災関係者や町会長、町会防災担当者などが多く、一般市民にしっかり知られているとは言いがたい。
 市危機管理課によると、システム登録するにはまず受付メールを自分の携帯電話やスマートフォンに送ってもらう必要があるが、迷惑メールフィルターを使っていると除外されてしまうケースがあり、受信するには自ら設定変更しておかなければならない。自分に必要ない情報まで配信されるのを嫌がる人もいるが、受け取りたい情報は選択できるという。
 同課の田原茂課長は登録者数について「できれば3万人以上には増やしたい」と説明する。市の防災関連の出前講座などの際に一層の周知を図るとともに、登録方法などの不明点の問い合わせにも「しっかりお答えしていきたい」と話している。
 問い合わせは同課(電話0263・33・9119)へ。