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ワサビ田再生 栽培検証へ 安曇野 ビニールハウス建設

 荒廃したワサビ田を再生する信州山葵農業協同組合と安曇野市の連携事業で、従来とは仕様の違うワサビ用ハウスの建設が11日、穂高のワサビ田で始まった。一般的には波打った樹脂板のハウスが多く使われるが、アーチ型と片屋根の2棟のビニールハウスを建て、低コストの栽培法を探る。繁茂したアシを約1年前に除去して植えたワサビはおおむね順調に育っており、今後は栽培検証という次の段階に移る。

 取り組んでいるワサビ田は約700平方メートルで、整然とした畝に定植約10カ月の青々としたワサビが並び、アシが一面を覆っていた頃の面影はない。湧水の出も良く5月には収穫できる見通しで、再生は一通り完了した。
 11日は業者が測量を行い、ハウスの基礎部分の作業に入った。栽培の検証は、収穫後に植える苗から行い、2棟でのハウス栽培と露地栽培で生育状況を比較する。ビニールハウスは樹脂板のハウスより強度が低いため、雪や風の影響をどの程度受けるかも、骨組みの異なる2棟のビニールハウスで調べる。平成32(2020)年度まで検証を続け、成果を市のホームページなどで公開する。
 再生に携わる同組合青年部の山口希さん(42)は「知恵を出し合い改良を加え、これからハウスを建てたいというワサビ農家の指標となれるように取り組んでいきたい」と話している。
 同事業は、生産量が減少している安曇野産ワサビの生産拡大に向けて荒廃ワサビ田の解消を図る取り組みで、国の地方創生推進交付金を活用している。