政治・経済

東筑・北安7町村の人口減少続く 東筑摩の5村は1.43%減

 東筑摩郡5村と北安曇郡南部2町村の1月1日現在の住民基本台帳に基づく人口がまとまった。東筑摩郡5村は計2万2440人で、前年同日と比べて1.43%減った。北安南部は、昨年1万人を割った池田町が9838人で1.95%減となり、松川村は9763人で0.83%減。人口減が進む中、各町村は宅地造成や空き家活用などの移住定住促進策を講じるとともに、安心して出産・子育てできる施策を充実させて若い世代を呼び込み、進学や就職による転出抑制を図ろうとしている。

 東筑摩郡は、過去5年間で初めて減少数が300人を超えた。減少率は生坂村の3.68%が最大で、山あいの筑北、麻績を含む北部3村の減少率は、松本市などに隣接して平坦地が広い南部の山形、朝日2村より高い。昨年は進学や結婚などによる若年層の転出だけでなく、村外の福祉施設への入所や家族の引き取りで転出する高齢者が目立った。筑北村住民福祉課は「例年にない大きな人口減だ。高齢者転出の傾向は今後も続くだろう」と危機感を強める。
 一方、南部2村は松本市などのベッドタウンとして転入者が一定数いて、人口を下支えしている。民間の大規模な宅地造成が複数あった山形村は郡内で唯一、転入数が転出数を上回る「社会増」だった。朝日村は住宅団地ができた西洗馬で人口が増えた。村全体の昨年の出生数は34人で、村人口ビジョンで掲げる31人を初めて超えた。
 北安南部の池田町は、出生数が死亡数を下回る自然減が昨年141人に上った。年間の自然減が100人を超す状態が続き、町総務課は「出産・入学祝い金の贈呈など経済的援助を引き続き進め、子育て施策もさらに充実させる」と話す。
 松川村も自然減が続くが、昨年の出生数は前年比7人増で、池田町より34人多い65人だった。本年度開館した子育て支援施設かがやきは月平均約2500人が利用し、村総務課1万人復活特命係は「支援、相談、交流がワンストップで行えて好評だ」と設置効果を実感する。