地域の話題

沖縄の魅力 信州で発信 塩尻・広丘堅石の藤森俊昭さん

 塩尻市広丘堅石の藤森俊昭さん(52)が今月、沖縄の伝統工芸や食、音楽を発信する店「美ら音(ちゅらね)」を松本市島立に開く。沖縄は全47都道府県を旅した藤森さんが最も魅了された土地で、現地の豊かな文化を遠く信州でも紹介したいと長年構想してきた。平成27年に大病を患った経験もあり悔いのない人生を念願するようになったといい、夢の実現に向けて準備を進めている。

 国道158号の奈良井大橋に近い住宅街で、元カラオケ店を改装して開店する。読谷村(よみたんそん)花織や首里織、紅型(びんがた)、ウージ染め、やちむん(焼物)など沖縄で出会った職人たちの工芸品を販売し、現地の料理や酒を提供するほか、沖縄の弦楽器・三線を弾いたり作ったりするワークショップも開く。「数えきれないほど」沖縄を訪れている経験を生かし、多彩な情報発信を手掛ける考えだ。
 製造業に勤務する傍ら10代から全国を旅してきた藤森さんは、47番目の旅先として20年前に沖縄を訪れた。「時間がゆったりと流れ、人が温かく、日本中のどことも違う印象だった」と振り返る。ものづくりが好きなため現地で工房を訪ね歩くうちに伝統継承に尽力する職人たちの姿に打たれ、手仕事を広く紹介したいと願うようになったという。
 一方で自身は動脈解離を患い「一寸先の人生は何ら保障がないと悟った」。夢を現実にしようと松本商工会議所の創業スクールに通い、脱サラした。
 店舗の改装は手作業も多く時間がかかるが「念願がかなうと思うとうれしい。ゆっくりとくつろいでもらえる空間にしたい」と話している。
 1月末にプレオープンし、2月半ばから本格的に営業する。

連載・特集

もっと見る