地域の話題

三九郎で笑顔ほっこり 朝日村古見で8地区合同開催

今年1年間の無病息災を願って繭玉を焼く子供たち

 東筑摩郡や北安曇郡の各地で小正月の行事・三九郎が行われるシーズンになった。朝日村では5日と6日を中心に各地区で三九郎が行われている。子供たちが集めただるまや正月飾りで飾ったやぐらを燃やし、焼いた繭玉を家族で分け合って、今年1年間の無病息災を願っている。

 古見では5日、ふれあい広場で8地区が合同で行った。朝日小学校PTAの呼び掛けに応じた親たちが中心となり、山から切り出した竹で大小二つのやぐらを組んだ。小学生が地区内を歩いて回り「1月5日は三九郎やーい」と大きな声を掛けて正月飾りを集めた。
 やぐらは地元農家から提供された稲わらや大豆の豆がら、松飾り、だるまで飾られ、高さ約6メートルと約4メートルになった。6年生13人が代表で火を放つと勢いよく燃え上がり、20分ほどで崩れておきができると、子供たちは柳の枝に刺した繭玉やマシュマロを焼いて家族と食べていた。書き初めを三九郎で燃やすと「字がきれいになる」といわれており、子供たちは冬休みの宿題の習字も燃やしていた。
 ともに朝日小学校4年生の住百合恵さん(10)は「家族とイノシシの繭玉も作った。みんなと一緒に食べるのがうれしい」と話し、麻原柚藍さん(10)は「大勢が集まって繭玉を食べたり遊んだりするのが楽しい」と笑顔を見せていた。
 村内では子供の数が減ったことで三九郎を実施しなくなった地区もあるという。ふれあい広場では昨年から複数の地区が合同で実施している。今年の代表を務めた岩下貴史さん(40)は「大勢の協力により開催できたことに感謝の思い。子供たちの笑顔がうれしい。地域の皆が顔を合わす大切な集まりでもある伝統行事を守っていけたら」と話していた。