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没後30年 田淵の業績に光 NHKで特集 県も企画展

 安曇野市の名誉市民で、山岳写真家の田淵行男(1905~89)が、6日のNHK・Eテレの番組「日曜美術館」で取り上げられる。没後30年を迎える田淵の作品や生涯を紹介し、実像に迫るという。県立歴史館(千曲市)は、田淵の「思想」に光を当てたユニークな展示を開催中で、才能や魅力が県内外に発信される1年となりそうだ。

 日曜美術館は、昭和51年に始まった教養番組だ。美術がテーマで、多彩な作品を鑑賞しながら、作者の人生や技法にも着目している。過去には、安曇野市穂高出身の彫刻家・荻原守衛(碌山)や、市豊科近代美術館が作品を所蔵している画家・宮芳平も紹介された。
 田淵を特集する6日は午前9時から45分間放送される。番組のホームページによると、田淵は山岳写真を芸術の域まで高め、チョウの研究や細密画にも取り組んだとし、その情熱を支えたものを探る。ゲストには若手の写真家で探検家の石川直樹さんを迎える。
 県立歴史館では2月17日まで冬季展「自然を見つめた田淵行男」が開かれている。環境保全や自然保護を訴えた「視点」に着目した。今月19日午後1時半には市穂高交流学習センター・みらいで関連企画の対談がある。笹本正治館長や研究者らが田淵の「人づくり」をテーマに語り合う。
 番組と企画展は田淵行男記念館(豊科南穂高)が協力した。伊藤広美学芸員は「番組のディレクターもゲストも若い方で、どのように(田淵が)紹介されるのか注目したい」とする。企画展の効果も期待しており「新たなファンが増えてほしい」と願っている。

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