連載・特集

2019.1.20みすず野

 3年前に木曽面に載った「はるかのひまわり」の記事を思い出した。平成7年の阪神大震災で亡くなった女子児童の自宅跡にヒマワリの花が咲き、種が全国各地へと広がって福島小学校の1クラスも育てた◆今年の歌会始の儀で天皇陛下が詠んだ〈贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に〉である。皇居・御所の庭にも咲いていたのか。福島小では種を採り、保護者らに配って御嶽山噴火災害への義援金を呼び掛けた。命の尊厳や人との関わりの大切さを学んだ子供たちはこの春、中学2年生になる◆花と言えば―4~6月に中信4市で開かれる信州花フェスタに合わせて、会場の一つとなる安曇野市の国営公園周辺の住民たちがプランターを沿道に並べようと計画している。休耕田にレンゲの種もまいた。残雪の北アルプスを背景に紫色のじゅうたんが広がるさまが楽しみだ◆歌会始の皇后さまの歌にあった「薔薇」は御所の庭に咲くバラという。退位を4月末に控えて「光」の題で詠まれた両陛下の歌が、ともに花に心を寄せていたのが印象的だった。花は見る人を癒やし、励ます。花を愛する気持ちに元気付けられる。