連載・特集

2019.1.12みすず野

 新宿をたつ「♪8時ちょうどのあずさ2号」が松本駅に着くのは11時46分だった。兄弟デュオ狩人が歌ってヒットした昭和52(1977)年、当時は塩嶺トンネルも振り子式電車のE351系もなかった。今は2時間40分ほどで結ぶ◆3月のダイヤ改正で塩尻駅に止まらない特急あずさが上り下り合わせて3本から8本に増えるとされ、地元に戸惑いが広がる。木曽支局赴任時には塩尻で乗り換えて松本の家族と車内で落ち合う機会もあった。停車駅を減らしたことで短縮できる松本―新宿の所要時間は最速便で2分。平均で4分、6分とか◆クリーム色に赤い帯、懐かしい国鉄カラーの車体が平成14年2月にイベント列車で復活した。小紙は1面で撮り鉄の列を伝えている。新宿駅を8時2分に出発、見送りはもちろん狩人のお二人。定刻のスーパーあずさ3号があったため2分遅らせたのだろう◆その記事が「8時ちょうどの...とはいかなかったが」とわざわざ書くほど信濃路で愛される特急だ。地元と手を携えて時間短縮と地域振興の頃合いが探れないものか。歌の文句ならいいが「♪あなたの知らないひとと二人で」だと不満が募る。

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