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2019.1.1 みすず野

 初日の出の光によって、空がほのぼの明るくなってくるのを、初明かりと言い、俳句の季語の一つである。響きのいい日本語だと思う。新しい年が初明かりで満たされれば、ことしは良い年になると信じられよう◆1月は、旧暦では睦月と呼んだ。文字どおり人と人が睦び合う意味。正月がまさにそうで、家族が顔を合わせ、親族が集まってふれあいを深める。3世代が一つ屋根の下で暮らす家が減り、というか核家族が当たり前となり、その結果として単身世帯が増えた。これからも増え続ける。せめて正月くらいは家族が集いたいものだ◆ただ、家族がなくても誰かと信じ合えるつながりを持っていれば、やって行けるのではないか。希望を託す元日である。大きな希望でなくていいので、ことしはこんなことを心がけたいと思ってみる。例えば、美しい日本語をいくつか使おう、はどうだろう。丁寧な日本語を使うと、言った本人も聞いた人も気持ちがいい◆4月末には平成という時代が終わり、新元号になる。新事業に取り組んだり、チャレンジしたりする契機になるのではないか。「初御空わが手に風のとどまれり」(石原君代)

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