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母校・都市大塩尻高コーチで全国高校サッカー選手権初陣 元山雅選手の小松憲太さん

 サッカー松本山雅FCの元選手で、武蔵工大二高(現都市大塩尻高)出身の小松憲太さん(30)が、母校のコーチとして奮闘している。恩師の高橋裕之監督(59)とともに、県代表として出場する第97回全国高校サッカー選手権大会に向けてチームの最終調整に力を注ぐ。選手、指導者として初の選手権の舞台となり「楽しみ。選手たちに後悔を残さないようにしっかりと準備したい」と意気込む。

 11月の県大会決勝。小松さんは「人生で3番目に緊張した」と振り返る。毎日、選手と練習を共にし、努力する姿を見てきただけに「負けたらこれまでの全てが終わってしまう。怖かった」。自身のJ2デビュー戦、現役引退を決意したときに次ぐ緊張感を味わう中で、優勝が決まった瞬間の喜びは、ひとしおだった。
 昨年から都市大塩尻の非常勤講師となり、コーチとして2年目。今年は、山雅時代に反町康治監督から学び、指導者として強みにしているセットプレーの指導を全面的に任されている。「高校生は一日でも大きく成長する。やりがいがある」と充実感をのぞかせる。
 高校卒業後、東海学園大を経て、JFLに昇格した平成22年に山雅に入団、26年7月まで在籍した。J2で34試合に出場し、1得点を挙げている。その後タイのクラブに移籍し、平成27年に現役を引退。「自分にはサッカーしかない」と、高校時代に思い描いていた高校サッカーの指導者の道に進んだ。
 「人間教育はプロ、社会人になるためのベース。高橋監督に人として成長させてもらった」。「反さん(反町監督)は、ベンチ外だったとしても平等に選手を見てくれていた」。それぞれの指導者から吸収したものを土台に「人と同じは嫌い。良いとこ取りして『小松憲太』というオリジナルの指導者になりたい」と見据える。
 指導者としてまだ始まったばかり。「Jリーグにいたという経験を生かし、選手を目標に導いてあげたい」と力を込める。"特別"という選手権に向け、選手と共に汗を流す。