政治・経済

安曇野市の水道料金 5地域で統一へ

宮澤市長(右)に答申書を手渡す審議会の飯沼良明会長

 安曇野市の水道料金が5地域(合併前の旧町村)ごとに異なっていることを受け、適正な料金のあり方を協議していた市上下水道事業経営審議会は17日、宮澤宗弘市長に答申した。答申では、地域格差を是正し、料金を同一にするのは公平性の観点から妥当とした。豊科、三郷、堀金地域は値上げし、穂高、明科地域は値下げして統一した上で、新しい料金は来年10月から適用するよう求めた。

 水道料金は、水量に関係なく定額で設定する「基本料金」(口径ごとに設定、基本水量10立方メートル)と、超過分の利用水量に応じて決まる「従量料金」がある。現行では、基本料金は統一されているが、従量料金は地域ごとに異なる。従量料金(1立方メートルにつき)は例えば1カ月当たり11~30立方メートルを使う場合、豊科、三郷、堀金地域は144円、穂高地域は182円、明科地域は206円と差がある。  市内では、老朽化した施設の更新に投資をするなどしてきたため、地域ごとに従量料金が異なる。ただ、地域ごとに運営してきた水道事業を平成29年3月に統合した上、施設面の地域差は更新によって解消しつつあるという。  このため、答申では適正な料金設定が必要と指摘した。まず全世帯に関係する基本料金は、使用の実態に合わせて引き下げ、基本水量も現行の10立方メートルから7立方メートルに引き下げる。その上で従量料金は「8~10立方メートル」の区画を新設して40円とした。既存の区画は5地域の中間的な料金に設定し「10~30立方メートル」は162円、「31立方メートル以上」は184円と一律の額にする内容だ。  基本水量を引き下げたのは、使用水量が毎月10立方メートル以下の世帯が約35%あり、節水しても料金に反映されず、不公平だと感じている市民がいるからだ。  料金を改定すると、平均世帯の場合、例えば口径13ミリで1カ月17・9立方メートルを使うと、全地域で月額(税抜き)3046円となる。現行との比較では豊科、三郷、堀金地域は180円増となり、穂高地域は200円減、明科地域440円減となる。  答申を受け宮澤市長は「(料金統一の)方向性は避けて通れない。理解をいただけるよう説明する」と答えた。市は来年1月に5地域で市民説明会を開く。下水道料金は統一されている。