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塩尻市図書館の本 止まらぬ破損 修繕方法 展示で紹介

 塩尻市立図書館で貸し出した蔵書の破損・汚損が後を絶たない。"不慮の事故"で汚れたり破れたりといった事例をはじめ、書き込みや切り抜きといった意図的なものもあり「図書館の本は利用者全員のもの。大切に扱う意識を持ってもらいたい」と、展示での啓発に取り組んでいる。

 図書館によると、経年劣化も含めてページが破れるトラブルが最も多く、雨や雪、飲み物などでぬれるケースも多い。小さな子供も利用する児童書は特に破損する例が多く、修繕に回る蔵書は一日に5冊以上、年間で1000冊を超えており、職員や市民ボランティアによる修繕作業が追いつかない状況だ。
 破れたページをセロハンテープなどで直して返却する利用者もいるが「セロハンテープは劣化して変色するので、専用の修理用品で直したい。そのまま持ってきてもらいたい」と呼びかける。
 奉仕係が「未来へつなぐ本の輪」と題して展示を企画し、破損・汚損した蔵書の実物を並べたほか、本の修繕の様子を撮影した動画も流している。雨にぬれるだけでもページが波打って読みにくくなるため、図書袋の利用を呼びかけ、雨天時にビニール袋を渡すサービスも紹介している。
 展示は28日まで。奉仕係の布施貴子さんは「ちょっとした心がけで次の人が気持ちよく利用できる」といい「こうしてはだめ、と言うのではなく、大切に使うこつを前向きな表現で紹介できたら」と話していた。

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