地域の話題

石川数正・康長公を顕彰

 松本城の国宝天守を築いた石川数正・康長公の父子に仕えた米田氏の子孫で、著述家の米田龍二さん(73)が石川父子の顕彰会を設立し、松本市大手4の上土通り沿いにある自宅の一角に資料を展示したり、父子に関心を寄せる人が交流したりするスペース「顕彰会屯所」を設ける。より多くの人に関心を持ってもらいたいといい、屯所を拠点に活動を本格化させる。

 米田さんによると、一族は石川氏に臣従して松本に入り、石川氏の改易後は城下に残り、安原町で「鐵具屋」の屋号の御用商人となった。父親の代で松本を離れたため、米田さんは東京都出身で京都市に住んでいたが、自身のルーツにも通じる数正・康長公について知ろうと、独自に研究を始めた。松本のほか、石川氏にゆかりのある愛知県安城市、大分県佐伯市の郷土史家と親交を深めている。
 平成23年に起きた松本市南部を震源とする震度5強の地震で、上土にあった一族の蔵が被害を受けたことから、今後の「ついのすみか」として9月、蔵跡に自宅を新築した。
 市内にはかつて、顕彰活動を行っていた「松本石川会」があったが、会員の高齢化で10年ほど前に活動を休止したため、志を継ごうと顕彰会を設立した。今後会員を募り、康長公の墓所がある佐伯市にも定期的に足を運びたいという。
 「顕彰会屯所」は16日午前10時に開所し、米田氏に伝わる槍や御用鑑札、瓦などを展示する。米田さんは「天守があることで、観光客が数多く訪れる今の松本があると思う。より多くの人に関心を持ってもらえたら」と話している。
 問い合わせは米田さん(電話090・4301・1097)へ。