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木曽の御料館で林業遺産記念展 15日と16日に

 木曽町福島にある町有形文化財・御料館(旧帝室林野局木曽支局庁舎)が今年5月、日本森林学会の「林業遺産」に選ばれたことを記念した企画展が15、16日、同施設内で開かれる。江戸時代後期の伐木や運材の様子を描いた絵巻物で、同じく林業遺産に認定されている「木曽式伐木運材図会」上下2巻が展示される。15日には、林野庁中部森林管理局職員・井上日呂登さんが図会について語る。

 図会は幅45㌢ほどの絵巻物のレプリカで、広げると上巻は長さ10㍍、下巻は13㍍ある。山奥の巨木を切りおろすのに使われていた「修羅」と呼ばれるそりの形の運搬具や、斜面を滑らせながら木材を運び出した「桟手」と呼ばれる装置など、明治時代以降も使われていた伝統の技も見て取れる。
 会場となる建物は、かつて皇室が所有した木曽谷の森林(御料林)を管理した行政機関の庁舎で、戦後は福島営林署として利用された。現在は御料林時代の道具類を展示しており、これら収蔵品も林業遺産に認定されている。
 企画展では、展示資料の解説も随時行われる。御料館の担当者は「林業を知る上で重要な資料ばかり。木の文化を育んできた地域の歴史に親しんでほしい」と願っている。
 木曽町教育委員会と町4地域公民館が主催する。展示は両日とも午前10時から午後4時まで(講演会は午後1時半から)。