政治・経済

穂高プール 3年営業延長 廃止方針は変更なし

 安曇野市が公共施設再配置計画・10年計画案で「廃止」の方針を示す市営穂高プール(穂高)について、宮澤宗弘市長は12日、平成33(2021)年度まで3年間、営業を延長する意向を示した。市民から継続の要望が多く、市議会からも提言書が出されていた。ただ、「平成34年3月末日をもって終了する方向で今、考えている」とし、廃止の方針に変更はないと述べた。

 同日の市議会12月定例会一般質問で、宮下明博氏(清政会)の質問に答えた。宮澤市長は「現状の(プールの)施設を活用し、(補修などで)より安全性を確保する中で3年程度、営業を延長させていただく」と説明した。
 穂高プールは指定管理者が管理・運営している。西村康正教育部長は報道陣の取材に「現在の管理者に引き続きお願いしたいと考えている」とした。料金の設定や使用する施設などは指定管理者と協議して決める予定だ。
 穂高プールを巡っては、営業継続を求める市民グループ「穂高プールを守る会」が賛同者1万人以上の署名を提出し、市議会に陳情もした。陳情は継続審査となっているが、市議会福祉教育委員会は11月、規模を縮小して営業する案や、廃止後の代替案の可能性を十分に検討するよう求める提言書を、橋渡勝也教育長に提出していた。
 市は代替案として、学校プールの一般開放や、既存プール施設の活用など3案を検討した。いずれの案も収容力や経費面などで課題が多く、西村部長は取材に「三つの代替案は難しい」と述べた。今後は、穂高プールの営業を3年間延長する中で、水辺のある既存の公園などを活用し、幼児を中心とした「水に親しめる場」の充実を検討するという。
 穂高プールは、流水プールやウオータースライダーがあり、家族連れを中心に人気があるが、開設から約30年が経過している。市は老朽化で安全面の確保が課題とし、継続には多額の改修費が必要と試算する。営業期間は年50日前後だが、維持管理費は年2000万円以上が必要だ。財政面で後年度負担も考慮し、再配置計画10年計画案では廃止の方針を示していた。