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一輪車感謝の入賞

 松本市を拠点に活動するユニサイクル(一輪車)チーム・ポリクロームの金井瑠海さん(18)=松商学園高校3年=と矢花瑞希さん(17)=同=のペアが、一輪車の関東大会で4位入賞を果たした。ペアとして全国大会で結果が出ず、一時は後輩の指導に専念していたが、「ペアを組める最後の年になるかもしれない」との思いがあり、家族の後押しを受けて再挑戦した。悲願の入賞に輝き、支えてくれた人への感謝の思いを強くしている。

2人は今月2日に川崎市で開かれた「関東オープン一輪車競技大会」(川崎一輪車協会主催)のペア演技部門・高校生以上の部に出場した。同部にはビデオ審査による予選を通過した12チームが出場し、音楽に合わせた2分45秒の演技で、審査員が技術や構成、表現力などを総合的に評価した。2人は悲恋を描いた海外ドラマの主題歌「Hurts Like Hell」に合わせて演技した。
 2人とも小学校の低学年で一輪車を始め、中学3年生で初めてペアを組んだ。チームの目標でもある「入賞」を目指し、2年続けて「全日本一輪車競技大会」に挑んだものの、ペアでは予選を突破できなかった。チームで最上級生になり、今年7月に「指導する側に回ろう」と大会に出ることをやめた。
 関東大会出場を後押ししたのは、矢花さんの母親の「もう一度2人の演技を見たい」という言葉だった。出場を決めた日の夜に曲を、翌日に振り付けを決め、後輩の指導もしながら空いた時間で練習を重ねた。難易度の高い技にも挑戦し、振り付けでは失恋の絶望や苦悩を表現した。
 本番では、練習で成功することが少なかった新技も見事に決め,1度も落車することなく演じきった。金井さんは「『失敗してもいいや』と開き直ったのがよかった.人生で一番うれしかった」と振り返る。矢花さんは「びっくりしてちょっと泣いた」とはにかむ。
 2人は「支えてくれた親やコーチに、やっと結果で恩返しできた」とほほ笑む。金井さんの母親でポリクローム会長の金井直美さん(49)は「後輩の指導にも手を抜かず、今後の目標になるすごい結果を残してくれた」とたたえていた。