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死亡事故多発で警報発令 今年4回目、抑止へ取り締まり強化

交通死亡事故多発警報の発令を伝える電光掲示板(松本市島立の国道158号)

 県内で交通死亡事故が相次いでいるとして、県交通安全運動推進本部(本部長・阿部守一知事)は6日、全県に今年4回目となる「交通死亡事故多発警報」を発令した。2カ月連続で、ここ5年間で最多の発令回数となった。今年の県内の交通事故による死者は5日までに61人で、前年同期より8人少ないものの、県警の抑止目標(60人以下)を上回った。推進本部は15日までの発令期間中、事故防止の広報啓発活動を強化し、ドライバーには夕暮れ時の早めのライト点灯などを、歩行者には反射材の装着などを促す。

 同推進本部は今年、6月と7月、11月、12月に多発警報を発令した。運転手への注意喚起を目的に発令基準を前年より緩和したこともあるが、いずれも県内で交通事故により1週間で4人以上が亡くなった緊急事態を受けての発令になる。
 今回は11月29日~12月5日の7日間に長野市などで3件の死亡事故が連続発生し、4人が亡くなったことから「極めて憂慮すべき状況」として発令した。6月は塩尻市、7月は安曇野市と松本市、11月は松本市で起きた事故が発令の一因だった。
 県の第10次交通安全計画では、平成32(2020)年に交通事故の死者数を55人以下に抑えることを目標とする。しかし、昨年は79人で、まだ目標に遠い。そのため昨年までは1週間で死者6人以上としていた基準を4人以上に緩め、警報を発令しやすくした。
 推進本部事務局の県くらし安全・消費生活課は忙しい師走を迎えてドライバーに「疲れを感じたら早めに休憩を」と求める。飲み会も多くなるため、飲酒運転をしないように呼び掛ける。
 発令を受けて県警は6日、交通死亡事故防止の警戒・啓発活動や指導取り締まりを強化すると発表した。管内で今年起きた交通事故による死者数が5日現在6人と県内22警察署の中で長野中央署に次いで多い松本署は発令期間中、松本市街地などでのパトカーによる警戒巡回を昼夜を問わず増やし、事故抑止に取り組むとしている。