連載・特集

2018.12.6みすず野

 45年。同じ中学校を卒業して45年の歳月が流れ、還暦を迎えた7クラス320人のうち、130人(恩師4人)ほどが一堂に会した同窓会が開かれた。龍宮から帰った浦島太郎ではないが、名札で名前を確認し合い、「あっ!」「おまえか」と話が弾んだ◆大広間がわんわん状態になり、実行委が苦心して作製した思い出のDVDの放映も何も、肩たたき合い、語り合い、撮影し合う熱気に気おされた。夢を見ているような時間だったのだが、それぞれ還暦に至る道は山あり谷あり、決して平坦ではなかったはずだ。それらを乗り越えてきたからこそ、喜びもまた大きかった◆紛れもない一つの道、一度の人生を歩んできたにもかかわらず、夢の旅路だったように思えるから不思議である。この旅は今後も続くが、さすがに還暦に至って、全く新たな旅路はあり得ない。仕事、趣味、生活、家族はいままでの延長線であって、何に重点を置くかだ◆平均寿命は延びようと、健康で自由に動き回れる時間は限られる。人と社会とどうつながるかがポイントとされ、最後は地域、家庭と言われる。地域のために汗をかいている先達を見習いたい。