連載・特集

2018.12.12みすず野
 急激な少子高齢社会の到来が、何をもたらすか、数字上でかなり正確に予測できることと、どう展開するか予測できにくいことがある。20~64歳の働き手世代は、25年後に1800万人以上減る。現在の東京都の人口より多い数だが、これはまちがいない◆いくら社員募集をしても若者が来ず、見回せば50、60代の社員ばかりで、生産性も上がらなければ、創造性も欠け、事業を縮小せざるを得ない。そんな会社の姿は予測できる。高齢者に働き手になってもらったとしても、大して変わらないだろう。そこへ外国人労働者が入る、もしくは、人工知能(AI)が加わるとすれば◆これは激変する。予測しにくい事態が起きる。先日、臨時国会で改正入管法が成立し、外国人労働者の受け入れ幅が広がった。専門職に限定していたものを、単純労働分野にも門戸を開いた。建設業や農業の深刻な人手不足を、外国人で補おうという意図である◆長い目で見ると、外国人労働者に頼らざるを得ない、との意見がある一方で、労働条件、生活環境、人権などさまざまな問題を引き起こし、プラスマイナスではマイナス、の見方もされる。難しい。