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松本市役所議場で校内の課題討論 秀峰3年生が模擬議会

 松本秀峰中等教育学校の3年生約80人が14日、松本市役所の議場を使って模擬議会を開いた。生徒たちは議員役として質問するだけでなく、答弁する行政側の役割も務め、校内のさまざまな課題を取り上げて討論し、体験を通じて議会制民主主義への理解を深めた。市議会事務局によると、子供が市長らに質問する「子ども議会」はこれまでも行われているが、議員側と行政側の双方を体験するより踏み込んだ形は「過去に例がない」という。

 18歳選挙権が始まり、若い世代の市政への関心を高めようと、市選挙管理委員会が学校に議会見学などを呼び掛けたところ、同校が社会科の授業の一環で模擬議会を企画した。生徒たちは議会の役割や仕組みについて事前に学習し、質問主意書や答弁書も作成して"本番"に臨んだ。
 議題は、校内BGMのリクエスト拡充や、全教室への加湿器導入、授業の合間の携帯電話使用許可など、日頃の学校生活や行事で課題と考えていることを取り上げた。生徒会の各委員らが行政側になり、議員役の生徒たちがぶつける疑問や要望に答えた。
 文化祭のグラウンド活用や後夜祭の時間延長を取り上げた議員役の羽田旺将君(15)は「一対一ではなく、公開の場で率直に意見をやりとりして(課題を)共有する議会の役割はとても大切だと感じた」と話し、議長役の内沢一颯さん(15)は「準備は大変だが、一人一人が意見を交わせられる議会はやはり必要」と実感していた。
 市議会事務局によると、平成6年と9年に市長らが小中学生の質問に回答する「子ども議会」が催された。市議会は今年5月、子供向けの広報紙「こどもだより」を初めて発行するなど啓発に力を入れており、市川英治事務局長は「模擬議会は市議会の役割を知る良い取り組み。若者がもっと市政への関心を持ってくれればうれしい」と話していた。