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戦争伝える展示や講演 豊科郷土博物館 あすから

 安曇野市の豊科郷土博物館で16日、展示会「安曇野にも戦争があった!2018」が始まる。豊科南小学校に保管され、寄贈のいきさつが分からなかった「二宮金次郎」の木像が展示される。太平洋戦争中の昭和19(1944)年に撃沈されて疎開児童らが犠牲になった「対馬丸」の西沢武雄船長が、豊科の下鳥羽出身だと伝える展示や講演もある。会期は12月9日まで。

台座に「昭和19年8月8日 水谷原松 習作」と刻んだ金次郎像については、展示会を主催する同博物館友の会・戦時生活部会が情報提供を呼び掛けていた。作者の水谷さんが豊科高家生まれで、造園業や料理屋を営み、神仏像などの彫刻を趣味としていた人物だと親族を通じて分かった。昭和30年に亡くなったという。
 展示の解説には「学校における戦時生活につながる資料として伝え残したい」と書かれている。他に水谷さんの彫刻作品2点や、金属供出された学生服の金ボタンの代わりに配られたという木製のボタンも展示する。
 対馬丸と安曇野の関わりについては「下鳥羽の古文書を読む会」が今年、冊子にまとめた。展示会に合わせて18日午後1時半から館内で講演会があり、読む会代表の西澤洋明さん(68)が「下鳥羽地区の戦時下の記憶から~対馬丸事件の発掘」と題して話す。西澤さんは「事件や(沖縄にある)対馬丸記念館、そして現在の沖縄のことを知ってもらいたい」と話している。
 部会の展示会は昨年に続いて2回目になる。戦時中の常会の様子が分かる「上堀区会議録」や、穂高空襲の体験を基に描いた紙芝居「ミーちゃんの戦争体験」も見どころだ。12月8日午後1時半からは穂高柏原の地域史研究家・中島博昭さんの講演「少年が見た穂高空襲」もある。
 午前9時~午後5時に開館し、入館料は高校生以上100円。月曜日が休館となる。
 問い合わせは豊科郷土博物館(電話0263・72・5672)へ。