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松本市消防団員の婚活支援で成果

 松本市消防団が団員の結婚を支援するために平成27年度から独自に取り組んでいる婚活パーティー事業が初めて実を結んだ。第35分団員の会社員・前山拓也さん(31)=梓川倭=と、会社員・山本千夏さん(26)=四賀地区中川=が結婚し、18日に松本市内で挙式する。団員約2000人の約4割を未婚者が占める中、待望の結婚カップルが誕生したことで関係者が祝福ムードに包まれている。
 

 婚活パーティーは飲食店の協力で年2回行われており、男性団員と一般女性の各30人ほどに出会いの機会を提供している。「訓練が厳しい」「閉鎖的」といったイメージを変えて団員を増やす目的で始まり、これまでに計7回開催された。
 前山さんは昨年2月の婚活パーティーに参加して千夏さんと出会った。互いに連絡先を交換して3月5日に付き合い始め、ちょうど1年後にプロポーズした。婚約指輪の箱を開けて千夏さんに差し出しながら「結婚してください」と申し出たところ、千夏さんはあこがれていたプロポーズの仕方に感動で涙しながら受け入れた。
 前山さんは20歳のころに入団し、ラッパ隊にも所属している。千夏さんは前山さんの消防団活動について「地域に貢献していて尊敬できる。急な招集でけがせずに戻ってきてくれれば」と願う。
 婚活パーティーが縁で初めての結婚カップルとなったことについて、前山さんは「こういう企画をしてもらえてありがたい。二番目三番目と次につながれば」と語る。事業を企画している消防団福利厚生委員会の委員長で本団副団長の大月一佳さん(44)は「出会いのチャンスが実ったことがうれしい。おじいさんおばあさんになっても幸せになってほしい」と祝福する。
 団員の4割が未婚という状況は、平均年齢が4月時点で36・4歳と若いことや、結婚しない男女が増えている社会的な傾向が関係しているという。
 市消防防災課は「消防団員だから未婚というわけではなく、社会一般的にそういう傾向にあるため」としている。

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