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大規模地震時の交通規制、備え万全に 県警が松本で訓練

信号が消えた交差点で、手信号で通行を促す警察官

 県警は12日、松本市島立の長野道・松本インターチェンジ(IC)などで、大規模地震を想定した交通規制訓練を実施した。県警交通規制課を中心に、交通機動隊や松本警察署、松本市など警察や行政、道路管理者などから約30人が参加し、高速道路などの緊急点検や車両を誘導するための交通検問所の設置、緊急通行車両への標章交付手続きなどに取り組んで非常時の動きを確認した。

 午前10時10分に東海地方太平洋沖を震源とする震度6強の地震(南海トラフ地震)が発生したとの想定で、▽災害警備本部設置▽緊急点検箇所の点検▽交通検問所設置および緊急通行車両確認標章交付▽信号機の滅灯対策▽放置車両排除―の五つの訓練を行った。
 まず白バイやパトカーが、警察庁が策定した「南海トラフ地震発生時の交通規制計画」で危険点検箇所に指定されているトンネルなどの点検に出発する流れを実践した。続いて車輪のついたジャッキを使って事故車両や放置車両を移動させたり、インフラ整備や行政関連の緊急通行車両に通行許可証(標章)を交付したりする動きも実際に行って確認した。
 松本ICにつながる国道158号の「合同庁舎入り口」交差点では、停電で信号が消えた場合を想定し、実際に信号を消して手信号で交通整理をする訓練をした。松本署員ら7人が十字路交差点の中央や横断歩道に立ち、手の動きやアイコンタクトで車を誘導した。発電機を使った信号の復旧訓練も行った。
 大規模な地震を想定した交通規制訓練は、想定する地震の震源域に応じて、毎年場所を変えて行っている。南海トラフ地震発生時は、県内では松本ICが交通規制の拠点に定められており、松本で訓練を行うのは5年ぶりとなる。交通規制課の市川正樹管理官は「最優先となる人命救助が迅速に行われるには、スピーディーな交通規制が必要。訓練を積み重ねて非常時に対応できるようにしてほしい」と話していた。