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朝日村「中組バイパス」来春完成 県道沿い集落の安全確保へ

来春の完成が見込まれる中組バイパスの東端部分

 朝日村西洗馬で建設工事が進む県道御馬越塩尻停車場線の「中組バイパス」が、来春に完成する見通しになった。同線と接続する村道西洗馬幹3号線(通称・愛ビタミンロード)と県道土合松本線を結ぶ延長約800メートルの道路で、主に村外と行き来する車の利用が見込まれる。二つの県道沿いの集落で交通量が減り、安全性が高まる効果が期待されている。

 既存の御馬越塩尻停車場線沿いにある集落北側の田畑が広がる一帯に、おおむね東西方向に延ばす。片側3メートルの2車線を確保する。西端から約200メートルの範囲には両側に、それ以外の部分には北側に幅2.5メートルの歩道を設ける。
 西洗馬の御馬越塩尻停車場線は、住宅や事業所が立ち並ぶ集落の中を通る。道幅は5~5.5メートルほどで、大型車両も通るためすれ違いが難しい。1日の通過車両は2500台前後と多めで歩道もない。土合松本線沿いにも、道幅が4.5~5.5メートルほどで、道沿いに住宅などが並ぶ集落内を通る部分がある。
 バイパスを通れば、村内と松本市や塩尻市方面を行き来する際に、両県道沿いの集落を避けられる。今後はバイパスと道幅の広い愛ビタミンロードを経由し、両市と行き来するのが一般的になりそうだ。近隣に複数の運送会社があり、大型車両の通行も見込まれる。
 村は、都市部との行き来がしやすくなる利便性の向上に期待する。建設環境課の担当者は「村内を通り抜ける交通と、地域生活の交通が分離される。バイパスに歩道ができることもあり、子供や高齢者を中心に安全性が高まる」と付け加える。
 中組バイパスの建設事業は平成25年度に本格化し、設計や用地買収、用地内で28~29年度に行われた「山鳥場遺跡」の発掘作業などを経て、29年度に着工された。県松本建設事務所は31年3月までの完成を目指している。