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市民芸術館大改修 3年計画で

音響設備更新の準備が進められている主ホール舞台上

 松本市深志3のまつもと市民芸術館の大規模改修工事が今月から始まった。平成16年8月の開館以来、初めてとなる大規模改修で、老朽化が進む主ホールと小ホールの舞台装置を中心に、市は32(2020)年度までの3カ年をかけて実施する。総事業費は20億円に上る見通しで、大勢が集う文化芸術発信拠点を再整備する。

 本年度の改修工事は主ホールで、コンピューター制御で幕類を昇降させる舞台機構や、一部の照明器具、全ての音響設備を交換する。音響設備は技術革新に対応してデジタル化する。
 今月1日から主ホールを休館とし、200台以上あるスピーカーの取り外し作業を進めている。今後はホール内に足場を組み、年内にかけて天井付近などでの高所作業を行う。本年度分の工事は来年2月末にも完了する予定だ。本年度の工事費は約12億2500万円と見込まれている。
 まつもと市民芸術館の昨年度の稼働率は、主ホールが89・2%、小ホールが77・7%で、公益社団法人・全国公立文化施設協会(東京都)の国公立施設の最大席数ホール平均稼働率53・3%(27年度実績)と比べても高い。利用頻度が高いほど設備に負担もかかり、経年劣化に伴い器具設備の故障による事故の危険性が高まっているという。
 稼働率が低くなる冬場を工期に定め、小ホールは32年1~2月に行い、33年2月には主・小の両ホールを同時休館して必要な工事を施す。市文化振興課の芸術館担当の伊佐治修課長は「安心安全に使っていただけるよう整備したい」としている。