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山雅、自動昇格に暗雲 相次ぐ主力の故障離脱、問われる総合力

11月4日のホーム東京V戦に向けて練習する選手

 サッカーJ2松本山雅FCが今季最大のピンチに陥っている。31日に松本市のかりがねサッカー場で行った練習では全33選手のうち10選手がけがなどで別メニュー調整となり、トレーニング内容を一部減らすなどした。リーグ戦で先発し続けたり、攻撃の軸となっていたりする選手を欠く"非常事態"だ。31日に行われた試合で3位町田ゼルビアが引き分けたため、山雅はかろうじてJ1自動昇格圏の2位を維持した。ただ、J2優勝などを果たすためには残り3試合で全勝が求められる。この苦境を抜け出すためにも今いる選手が総力を結集して戦うことが大事になる。

 31日の練習には守護神のGK守田や、攻撃を担うFW前田、MFセルジーニョ、今季30試合に出ているDF浦田らの姿はなかった。ゲーム形式の練習では控え選手がいない状況でプレー時間も短縮された。クラブは選手のコンディション調整などを考慮し、1日の練習を急きょ非公開にする対応を取った。
 チームの苦しい台所事情について反町康治監督は「練習というよりは試合でのけがが多い」と話す。リーグ戦が佳境に入り相手と激しくやり合うシーンが増えたことで、けが人が増加したとみられる。
 選手も現状は認識しており、前節の大分戦で3試合ぶりに先発してキャプテンマークを巻いたDF橋内は「チーム一丸となって乗り越えなければ」と言う。これまで38試合に出ているFW高崎は「今いる選手でやるしかない。最後の力を振り絞るだけ」と意気込む。11月4日には5位東京Vとのホーム戦が控える。反町監督は「この一戦はクラブの将来にかかわる。苦しい時のサポーターの応援は後押しになる」と話す。
 今週の練習では一部の選手が復帰する可能性もあるが流動的だ。チームの精神的支柱のDF田中は「けがが多いのはどのチームも一緒。今いる選手がベストメンバーで、その選手を応援してほしい」と呼びかける。31日の練習を見学していた松本市の女性サポーター(47)は「正直、選手が少ないと思ったが、頑張っている選手を信じて応援するしかない」と話していた。