連載・特集

2018.11.6みすず野

 菊の歴史は古くて、大昔に中国から伝来し、7世紀後半の天武天皇の時代に菊花の宴が催された、と記録に残っているそうである。江戸時代には「江戸菊」など、多くの園芸品種が生まれ、花の色、大きさ、形にさまざまな改良が重ねられた◆晩秋の代表的な花。松本城の本丸庭園で開かれている伝統の菊花展も、その景観とマッチして素晴らしいし、民家の庭先のひとかたまりもまたいい。晴れればまさに「菊日和」。華やかさがさらに際立つ。菊とは直接関係ないが、サッカーJ2松本山雅が、晩秋の松本を彩ってくれそうな雰囲気だ◆このところ失速気味で、やきもきさせたが、日曜日のアルウィンでの東京ヴェルディ戦に勝って、再び首位に立った。後半守勢に回ったものの、今季初出場のGK村山選手の好セーブも見られ、1―0で逃げ切った。次節勝てば、J1自動昇格が決まる可能性が出てきた◆菊花は冬の土作りに始まり、春の天候不順、夏の猛暑、秋雨などを克服し、いまの美しさがある。山雅もシーズン開幕前からの長い闘いを経て、それを乗り越えて、今日に至る。残りは2試合、まさに集大成。J1をつかみ取れ。