教育・子育て

教員志望の信大生がエクセラン高で学習支援

 信州大学で教育学部以外から教員を志望する学生たちが、エクセラン高校の授業で生徒の学習支援に入っている。数学を中心に、教諭の指導と並行して演習問題の解法指導などをボランティアで担っている。生徒の理解が深まるばかりでなく学生が現場経験を積む機会としても有意義な取り組みで、学力向上や就職などで成果も表れている。

 22日は普通科1年生の授業で、学生7人が習熟度別のクラスに入った。演習の時間には教室内を回って丁寧に指導し、つまずいている生徒に「一緒にやろう」と声を掛けるなど励ましながら寄り添った。吉沢香穂さん(15)は「数学は苦手だったけれど、教えてもらい分かるようになってきた」と喜んでいた。
 県内で高校教諭を目指す理学部4年・桑澤優作さん(23)は「教えると『分かった』という反応があってやりがいを感じる。学んだことが通用するか試したい」と話していた。
 信大で人文、理、工、農、繊維の5学部の学生を対象に中学校や高校の教員養成を行う教職支援センターの「地域連携プロジェクト」に位置づけ、平成28年度に始まった。センターによると通常は4年次の教育実習以外に学生が教育現場に触れる機会はなく、日常的に授業に入る形態は珍しい。過去の参加者から教員も輩出している。
 本年度は1~4年生19人が大学授業の空き時間などに参加し、エクセラン高校の全学級を対象に各学期に約2カ月間入る。同高校で数学を教える吉見繁憲教諭(46)は「学生は志が高く、声掛けも上手なので生徒のやる気が変わる」と感謝し、支援を受けたクラスのテストの平均点が上がった例などから成果も実感していた。