教育・子育て

秋の夜長に読書のススメ 山形でセカンドブック事業

村図書館に設けられたセカンドブック事業のコーナー

 「読書の秋」を迎え、各地の公共図書館などで、本を手にとってもらう企画が行われている。本の魅力をあらためて感じ、読書を楽しむきっかけをつくろうと、公共図書館の司書や教育委員会の職員が工夫を凝らしている。
 山形村は、山形小学校1年生を対象にする「セカンドブック事業」を初めて行う。村図書館が示した15冊から児童自身が選んだ1冊を贈る形で、12月上旬に本庄利昭村長が届ける。文字を覚え始めて1人で本が読めるようになる半面、本から離れてしまう子も増えるのが1年生の時期とみていて、事業を通じて読書への関心を引き起こす。

 10月上旬に学校を通じて、77人の1年生に15冊のリストを配った。『エルマーのぼうけん』『ファーブルこんちゅう記』など、物語や絵本、科学をテーマにした本を挙げた。村図書館と学校図書館に実物を展示し、手にとって内容を確認できるようにしている。
 村図書館では訪れた親子が、相談しながら本を選んでいる光景が見られるという。リストは22日に回収して集計し、本の購入などの準備をする。展示も同日まで行う計画だ。
 村はすでに、7カ月健診時に本を贈る「ファーストブック事業」を行っている。『おつきさまこんばんは』など図書館が挙げた5冊のリストから保護者が選ぶ形で、年間で60~70人程度の子供たちに本を贈っている。セカンドブック事業で、1人の子供に期間をおいて2冊目を届ける。
 小学校に入ると、保護者や保育士などによる読み聞かせに触れる機会が減る。村図書館の担当者は「ずっとやりたかった事業を通じて本への興味を抱いてもらい、子供たちを読書の世界に引き留めたい」と説明している。