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7月大雨で崩落の王滝村滝越地区への村道 復旧工事が本格化

復旧工事の現場。崩落箇所(右)に川の流れが当たらないようにする「瀬追い工」がほぼ完了した

 7月の記録的な大雨で崩落した王滝村滝越地区へ続く村道で、復旧工事が本格化しようとしている。道路下を流れる王滝川の流れが工事箇所に当たらないようにする「瀬追い工」が仕上げ段階に入った。護岸と道路の土台を築き直す本工事が近く始まる見通しで、工事を進める県木曽建設事務所は、年度内の完成を目指し作業を急ぐ。 

 村道は、増水した王滝川の流れで護岸が壊され、長さ約60メートルにわたって崩落した。滝越地区が孤立し、住民がヘリコプターで救助された。現在は8世帯・15人が村営住宅や村が借り上げた民家などで避難生活を送る。
 瀬追い工は、河川内に築かれた堤防のような形で、長さが約400メートルある。工事用車両の作業道を兼ねる。8月末の着手後、度重なる台風の増水で難工事となったが、現在は遅れを取り戻し「目標のスケジュール通り」(木曽建設事務所)となった。工事を請け負う吉川建設(本社・飯田市)の現場代理人・武居昭寿さん(59)は「早く開通できるように頑張りたい」と意気込む。
 本復旧では、コンクリートブロックを積んで護岸を造る。護岸が再び壊れないように根元に8トンの大型ブロック300個を敷く。工事費は約2億3650万円を見込む。村道は林道との併用となっており、県の工事が完了後に木曽森林管理署が舗装をして開通となる。
 発生から3カ月が過ぎ、滝越の住民は長期間地区に戻れない状況が続くが、区長の三浦悦夫さん(68)は「住民の皆さんは落ち着いた状況」とし、村や村民の支えに感謝する。天候に左右される河川内の工事だけに「とにかくご無事で、という思い。安全最優先で作業を進めていただきたい」と工事が順調に進むことを祈る。