政治・経済

野尻橋 長寿命化へ初補修

 松本市は本年度、今井で鎖川に架かる野尻橋(全長約90㍍、全幅6・3㍍)の補修事業を進めている。昭和46年の完成から45年以上たち、雨水が染み込んでひび割れなどが生じている。補修より使える期間を10~20年延ばし、市内全体で集中する橋の架け替え時期を平準化する「長寿命化計画」に基づいた対応で、補修工事は建設以来初めてとなる。

 現場では補修のための足場を組む作業が進んでおり、今週中は全面通行止めとなっている。工事は年内に完了の予定で、11月上旬から完了までは再び全面通行止めとなる。
 野尻橋は今井地区と山形村を結ぶ市道の一部で、農地へのアクセスや事業所間の行き来など主に産業的な利用が多いという。通行止めの期間中は、鎖川上流側の赤坂橋か下流側の神林橋に回る必要がある。市建設課は「地域の方の協力で工事ができる。迷惑をおかけするが、協力をお願いしたい」とする。
 野尻橋はコンクリート製で、主要構造物の一つで加重に耐える部材「桁」が雨水の染み込みでひび割れているほか、コンクリート舗装も傷んでいる。今回の補修でひびに樹脂を注入したり、舗装と桁の間に水の浸入を防ぐ塗膜を新たに施したりする。事業費は約5500万円となる。
 橋の長寿命化計画では、傷み具合によって補修や架け替えの優先順位を4段階に分けており、野尻橋は「ここ数年のうちに処置した方がいい」とする「ステージ3」に区分されている。市は本年度に橋8本の補修着手を予定しており、全長は野尻橋が最も長い。

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