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着想光る手作り玩具を福祉施設に 庄内の島方勝義さんが寄贈続ける

 松本市庄内1の島方勝義さん(88)は、認知症の高齢者たちが利用できるオリジナル玩具を手作りし、2年ほど前から自宅近くの福祉施設へ寄贈を続けている。厚紙や段ボール、包装紙、飲み物のキャップなど身近な材料でさまざまなアイデア作品を生み出し、これまでに約20種を仕上げた。利用者それぞれの認知機能の状態を把握したり、手先のトレーニングをしたりするのに最適だと、施設のスタッフからも好評だ。

 玩具は全て、認知症の人が通所利用する宅幼老所・夢いちもんめ(庄内1)へ贈り、72~102歳の利用者17人が、日中の活動に多く活用している。妻の安子さん(87)が施設に通っている縁で、寄贈を始めた。
 台座の色や形に合うように30種のパーツを入れ込むパズル形式の玩具、色の目印に沿ってつなぎ目を合わせ立体に組み立てるものなど種類が豊富で、どの作品も色を認識しながら遊べるよう色紙や包装紙を使ってカラフルに仕上げてある。
 島方さんは現在、週4日施設に通いボランティアを務めているため利用者とも親交が深く、利用者の得意なことにあった玩具も手作りする。数字が得意な利用者には、数並べなどが楽しめる数字カードを贈った。
 玩具の製作は元々、認知症の作業療法で既製品のパズルを使っていた妻のために始め、より楽しめるものはないかと独自に試作を重ねてきた。手先が器用で、金型加工の工場でものづくりをしていた経験もあって次々にアイデアが浮かんでくるといい、現在も時間を見つけては製作に励む。島方さんは「作品づくりをしている時は自分にとって気が休まる時間。皆さんに少しでも楽しんで使ってもらえれば」と願っている。
 宅幼老所を運営するNPO法人グループもみじの事務局次長・田中題さん(47)は「アイデアが光る作品ばかりで、幅広い活用ができる。手作りの温かみがとてもうれしい」と感謝している。