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朝日の果物ジュース作り始動 針尾加工所で火入れ式

出席者が見守る中、機材に火を入れる小林代表(前列左)

 朝日村でブドウやリンゴを育てる人たちでつくる「朝日果樹クラブ」は11日、指定管理者となっている村の針尾加工所で、新たに取り組む販売用ジュースの製造を始めた。ブドウのナイヤガラとコンコードの製品を20日に村内で発売する。農業生産・加工・販売の一貫体制をつくり、村の果樹栽培の継続を図る。

 加工所で設備の「火入れ式」を行い、中村武雄村長や植村茂生村商工会長らを招いた。クラブは今期、ナイヤガラなどのブドウジュースを720ミリリットル換算で375本製造し、その後にクラブの共同ほ場で育てたリンゴのジュースも作る計画だ。
 20日と21日の開村130周年記念イベント会場で試飲を交えて発売する。720ミリリットルと250ミリリットル入りの瓶で売り、720ミリリットルで1000円程度の価格を検討する。村内小売店での販売やクラブによる直接販売も行う。濃厚で香り高く、パンなどの材料として店舗などにも売り込む。
 クラブの小林信さん(63)=古見=は「ナイヤガラなど旧来の品種は味わい深いジュースになる。傷みやすい品種だが、メンバーが努力して畑で完熟させている」と、クラブの製品作りの特長を説明する。
 針尾加工所は使われていなかったが、村は果樹クラブの使用に備えて、果樹の破砕機や加熱処理用の回転釜などジュース製造の機械7台を新調した。代金940万円の半分は国の地方創生推進交付金で賄う。クラブは9月に食品営業許可を得た。中村村長は「活動が早く軌道に乗るよう祈念する」と話した。
 クラブによる製造は従来、自家消費向けだった。作り手が高齢化していく将来を見越して体制を整えることで、生産面や経済面などの環境を安定させ、村での果樹栽培の持続を図る。小林良樹代表(70)=小野沢=は「朝日の材料で朝日で作ったジュースを飲んだ朝日の人たちが元気になれば。広範囲の人たちに喜んでもらいたい」と話している。

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